寿限無

やぶらこうじのぶらこうじ

夢の話

「明日のデートはホテルに行こう」と恋人と約束をして電話を切った夜の話だ。わたしは明日に向けて浮き足立つ気持ちを家族に悟られないよう努めていた。こういったことは「秘め事」であるし、そうすることが同居人(家族)に対するマナーだと考えていたからだ。もしバレてしまったら大変なことになる。平常を装って、念入りにムダ毛の手入れをすませて、手持ちの中で新しい下着を身に付けたりした。もしかしたらいつもより入浴時間は長かったかもしれない。良好な関係を築いている恋人との約束は精神的充足感を与えてくれた。我ながらまるで遠足前夜の子どものようだと失笑しながら、心地よく眠りをついた。

だからこんな夢を見たのだと思う。

夢の中で、わたしは恋人とホテルの一室にいた。とうに入浴をすませてベッドに潜り幾度かのキスを交わし、(おそらく)互いに気持ちが高まってきたときに、ふと、わたしはそれに気付く。

わたしは見られていた。ベッドの縁にきれいに腰かけた女性にまじまじと見つめられていた。女性は、わたしの母親だった。その目には怒りや悲しみが浮かべられているわけでもなく、ただただ、わたしたちの一挙手一投足を見逃さまいとする意気のようなものがうつりこんでいる。その時の母の目はわたしの背中に回された彼の手を見つめていた。

夢の中のわたしは一瞬だけ息を止めたが、すぐにため息をはいた。「またか」と諦めたように。

母は性に関して消極的な人だった。性行為全般には嫌悪感さえ抱いている。彼女の人生の中でなにがそうさせたのかは、まぁなんとなく察しはつくが、とにかくわたしは母からの「子には子であってほしい=純粋潔白であってほしい」という気持ちをひしひしと感じて育った。大人であることは認められても、性に関して大人の女性であるという内面的なところに関して認められることがない。その証拠に恋人との外泊は禁止されていた。夜でなくてもどこでだってやることはやれるのだから、道理でないといつも思う。

親に内面的な性を認められないということは、少なからずわたしの自意識に影響を与えていた。第二次性徴時に感じた、女性に近づいていく自分の身体の気持ち悪さ。初潮を迎えた日の吐き気。あの感覚が見えないところにこびりついて、それを許さない。許されるはずがない。ましてや親に隠し事なんて。

家族に隠れた恋人との性行為など、もってのほかだ。

「…なんで見てるの。」

「なんでって、あんたは親に隠し事をするの?しないでしょ?やましくないなら見てもいいでしょう」

日常会話のようだった。まるで居間で世間話をしているんじゃないか、という語調がやけに生々しく感じた。

「これはやましいことだ」という意識があった。隠さなければならない罪悪感があった。だから返す言葉がなかった。悪いのはわたしだ。けれど別のわたしが「20歳を過ぎた男女の健全な欲求を否定するのか」と腹を立てている。よくできた夢だなぁ。寝る前にあんなことをしたから、わたしの中の母親が夢にまで出てきたんだろう。呪いだ。ツタのようにわたしの深いところにまとわりついて、動こうとすれば傷をつける。

わたしは先程までとは違う、まるで不安で仕方がない子どもが親に求めるような感情で彼のぬくもりに手を伸ばした。心が安らぐ場所を彼の傍に求めた。彼はなにも言わない。彼に母が見えているのかもわからない。それでも、彼は無言でその大きな腕の中にわたしを迎え入れてくれたのだった。そのことにとても救われて、泣いてしまいそうだった。

目覚ましの音で目を覚ます。スヌーズを止め、この話をツイッターに投稿するかどうか悩んで、やめた。

 

すべて夢の話だ。

読書感想文の思い出話

お題「読書感想文」

 とても夏らしいなぁと感じたので思い付くことをつらつら書こう。

 

夏休みの宿題は最後の最後まで溜めるタイプでした。中学は特にひどくて、始業式から最初の授業までが本番とばかりに溜め込んでました。高校に入ってからはやらないと将来の自分が苦労するということを理解したので提出物はちゃんとしてたかな…そういう都合のいい記憶に塗り替えてるだけかもしれないけど…。

唯一やる気をもって取り組んでいたのが読書感想文です。「やった今年も宿題に出た!」と喜びながら取り組みました。学校や先生によっては宿題にださないところもあるようですが、小学校から高校三年生まで毎年でてたなぁ。というか、読書感想文だけでなく作文がすごく好きだった。

どうしてかというと、文章を書くことが好きだったからです。「文章を書く」というよりは「文章で自分を表現する」ことのほうが近い。小学二年のころにはすでに吃音を発症していたので、喋って自分を表現することが大の苦手だったのが好転して自己表現の手段が自然と文章に向いた感じ。教室の後ろの棚に「学級文庫」というコーナーがあり、生徒が自作した漫画(じゆうちょうに描いたレベルのものだけど)を置けたので、そこに置いたりしてたな~超懐かしい。中学生に入る時にはすでにホモ小説書いてたしな~~!!

授業で読書感想文やら作文やらがあるってことは、少なくとも担任の先生は必ず読むわけじゃないですか。作文とかに限らず、ノートやレポートもそうだけど。赤字の「見ました」スタンプだけだとちょっとしょんぼりして、でも先生のコメントが書いてあるとすっごい嬉しかった記憶ないですか?あれってすごいと思うんですよね。子どもの健全な承認欲求を過不足なく満たしてくれるナイスな仕組みだとおもう。全生徒のを読む先生は大変だろうけど!わたしにとって初めての「ひとつの作品に対してレスポンスがつく喜び体験」は間違いなくあれだとおもう。しかも書いたら必ず読んでくれる読者がいるって、そらやる気がでるわ!!

赤ペン先生だってそういうことでしょ?勉強だけだとつまらないから最後に大したことのない会話のためのスペースがあるの。わたしは続かなかったけど(「この赤ペン先生は前回の赤ペン先生と同じ先生なのかな…違う人かもしれない…」とか考えてしまってコメントを書けなくなり、申し訳なくて提出できなくなりました)。

 

そんなふうに楽しんで書いていた読書感想文は、中学で市のコンクールに出されましたが佳作で終わりました。「ですよねー」って言いながらも悔しかった。次に高校代表に選ばれて県のコンクールに出された時には、賞をもらったりしました。自慢です。これ自慢です!!自分でも自信作だったので!!なんで自信作だったかというと、題材が重松清の「きよしこ」だったから。読みながら泣いて、その勢いで書いて、推敲を重ねて、「あぁわたしの感想文だ、吃音持ちのわたしの感想文だ」と思えて、それがそのとおり評価され結果をのこしたわたしの人生の中でも幸せなエピソードです。表彰式のために先生と電車を乗り継いだ午後のことをわたしはずっと忘れないと思う。

 

そんな経験をくれた読書感想文。わたしが高校にあがった頃から「読書感想文で読書を強要するのは間違いだ!!」っていう声もあるけど、別に書かせるために読ませることが目的じゃなくて論理的思考や国語表現の実践による学習が目的だとおもうし、無くならないでほしいです。

それよりあさがおの日記つけるほうがよくわからなくないですか?持って帰るのだけでもめっちゃしんどいし。終業式の大荷物が三割増しですよ。理系的には実験の記録をつけさせる目的なんだろうけどそもそも育てられないからなにもしなくても変化するものにしてくれ。天気とか。天気だけでも三日坊主になってたとおもうけど。

ブログは三日坊主にならないようにがんばります。

茶漬けになってきた話

わたしはローカルヒーローが好きでちょくちょく会いにでかけています。この記事はその発端になった静岡県発祥のローカルヒーロー「茶神888(サジン ハチジュウハチヤー)」に初めて会いに行った時のレポをぷらいべったーから移管してきたものです。2014年11月10日に投稿して今日まで94viewをいただきました。ありがとうございました。

そもそもハチヤーさんがどんなローカルヒーローなのかについてはこちらのまとめをご参照ください。

togetter.com

わたしは当時、この騒ぎを「なんなのwwどういうことなのwww」とヒィヒィ笑いながらツイッターで見ていました。その衝撃が「会いたい」という気持ちに変わることに時間は必要ありませんでした。運良く静岡県内の出動があることを知ったわたしは「会いに行かなきゃ…後悔するなら会ってから後悔しなきゃ…」という強い衝動と謎の行動力に身を任せて生まれて初めて静岡へ足を運んだのでした。

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土屋宴会物語レポ

土屋宴会物語に初参加したぞー!ということで備忘録的なずらっとレポになります。現地にいた方は思いだしニヤニヤ用にどうぞ。

ちなみにわたしは「去年のギタ友忘年会で初めて土屋ファンの方とお話しした」くらいにずっと一人で土屋さんが好きだった人間です。今回も一人で参加しました。こういう距離が近いイベントは「特定のグループができあがっていてファンの派閥とかあるんだろうな~こわい無理」と数年間も避け続けてきました。が、実際にはそんなことはなかった。席確保やめてねって言われてるのに連れの席を確保してるような人達を避けたのもあると思うんだけど!同テーブルの皆さん優しかったです。一人で来てる人が多くてびっくりしたぞ!あともっとガチ恋っていうか「キャー!かっこいい~!!」的な黄色い声が上がると思ったらウェーイ野次のほうが多かった。酒もはいって、めちゃくちゃ楽しかったです。参加して良かったです。

 

・ギタ友忘年会が初ハグだったので、二回目のウェルカムハグ体験。スーツと違ってニットはニットで素晴らしい洋服なんだなということを体感しました。ていうかみんなプレゼント率たっかいのね!そういう楽しみかたをしてこなかったわたしは手ぶらだったのでちょっと気まずかったけど気にしない。それでも土屋さんはちゃんと目を見て「楽しんでね!」ってちょっとかっこつけて言ってくれる。どうでもいいけど土屋さんは黒ニットにほぼ黒パンツだったのでほんと全身黒コーデ好きだよなって思った。黒シャツの似合いかたはんぱないよね。すきだよ。

・どこらへんのポジ座ろうかな~とテーブルを選んでたら、音響スペースからどかどかでてきたスタッフさんが「リクエスト!みんなリクエストカード書いて!土屋なんでもやるから!なんでもいいよ!」って、大樹っちゃんかよ!!!忍ばずに普通にスタッフやってる!!!ながやんもこっそりいました。二人はふっつーーーに土屋が受け取ったプレゼントボックスを運んだり、土屋に酒を持っていったりしてて、三人が普通にそこにいる空間なんだこれ…とじわりまくりました。そしてだんだんとそれに慣れていく時間の経過が恐ろしい。大樹っちゃんは場を盛り上げるためにけっこう存在アピールしてました。ながやんは裏方に徹してて、サインペンが必要な場面で「サインペン頂戴」と言われる前にフォローしたり、スマートで素晴らしいサポートでした。仕事ができる男って感じがした。かっこいい。ながやんも全身黒コーデだった。仲良しかよ。

・自由席って指定席より難易度高いなと思ってるんだけど、席が決まらずに困ってる人にはハグ待ちの土屋さんが「二人?二人はいれるテーブルあるー?」って聞いてくれたりします。わたしもギタ友忘年会は整理番号が後ろだったので、空席見つけても席確保組がいるしで困ってたんだけど、土屋さんが「どっか一人分席あいてないー?」って声かけてくれて、ファンの人が「こっちどうぞー!」って呼んでくださったりしました。ありがたいです。

 

・ニットにジャケットを羽織ってきて、ダンスでスタート。かっこよかったのに、歌詞の英語にあわせて口パクするのがニヤニヤしてしまって仕方なかった。曲の最後はマイクをいれて、歌をコールアンドレスポンスからの、

「土屋宴会ー!」

\物語ー!/

「土屋宴会物語へー!?」

\ようこそー!!/\…???/\ざわwwざわwwww/

「ざわつきがwwざわつきがすごいwwww」

・土屋に対してよりも大樹っちゃんやながやんへの\フゥゥゥー!!/が大きくて、土屋が「今日なんだとおもってるの!?俺のだから!土屋の会だから!」って言っているにも関わらず、さらに大樹っちゃんとながやんに盛り上がる客席の土屋いじりは最高だと思います。

 

・昨年の一年間を振り返る画期的なシステム(パワーポイント)、「この次はなにがあったでしょうか」と順番に振り返っているのに客席はシーンとしていて「なに、どういうこと?実はみんな土屋に興味ない??」

・ハピパニとサムライモードで身体を壊すんじゃないかとビクついてたらしい。

「サムライモードは初演の時に、疲れすぎて打ち上げでビールが飲めなかったから。でも今回は準備もしたし調整しながらやれたから、初演より楽っていうか、楽しめました。蕎麦屋のシーンはめちゃくちゃ疲れたけど!ランディもそうだけどああいうわぁわぁ笑いをとるコミカルな役ってすっごい疲れる。かっこいい役でかっこつけるほうが疲れない」

\へぇぇー…/

「…いまのへぇーいいね?もう一回やって」

\へぇー!!/

「ほらもうニュアンスちがうじゃん!なんっか、なんなの!?俺の、なんか、ねじってくるやつ!」

客席の反応にヤキモキする土屋、を見て笑う客席。超最高だと思います。

・土屋さんは「ネギの白い先端の内側のぬめぬめ」がすき。

・D部屋で大樹っちゃんにしかけたサプライズでは、「お静かに」というテロップを出した途端に客席が静まりかえった一体感がものすごくグッときたという話もあり。

 

・ギター弾き語りで土屋讃頌。

 

(以下、色で発言分けあり)

・黄「じゃあリクエスト抽選会やります!」
赤「!!(ステージ際まで来て耳打ち)」
黄「あー!!あ!!乾杯してなかったね!!なんか変な空気だなと思ってたらそれか!ごめんねみんな喉乾いたでしょ?(笑)すいません、生中ひとつおねがいします!それか楽屋に飲みかけのビールが…(笑)」

ビール飲んでからファンを抱いてダンスして喋り通しだったのすごい。

 

・「時間無いからどんどん行くよ!ほんとに時間無いから!!」

・脱ぐとかそういうリクエストには応えられないみたいで、かわりに写真をプレゼントしてました。

・ギタ友ジャケットの原画とか、手作りの革の文庫本やトートバッグ、写真とかナレーションの完パケ、ショートコント「あっちむいてホイをしてたら好きになってしまったふたり」(あっちむいてホイをして、いきなり土屋が抱きしめる)とか。あっちむいてホイは最後にはただいきなり抱きつく不審者のようになっていたし、大樹っちゃんともしてたのが面白かったです。ファン相手と比べるとハグの力が弱いよね、そりゃ。

・「女の人を口説いてください」

「これ、あっ、『市丸で』って書いて消してある(笑)名前書いてないよ、だれ!なに、だれを口説けばいいの?だめだよ!」\みんなを口説いて!/

「えーそれ、えー、だめだよー」\みんなをー!/

「だからづべこべ言わずに、飲み行こうよ(若干のどや顔)」\フゥゥーーー!!!/

かなりどきっとしたのでずるい。土屋さんてわりと「づべこべ言わずに」って使うよね。忘年会でも「づべこべ言わずに(ネクタイ)結べよ」って言ってたし、強引な感じわりとすきで悔しいです。

・「べんがら格子を歌ってください」乱菊パートを客席(一応は土屋も辛そうにしながら歌ってた)、ギンパートを土屋。「あかんたれ」のあとの小指カプッまでやってくれました!無事にしにました!さすがの客席もキャーッてなってたけどそれでもやっぱり野次のほうが大きかったね!

・「ギンの『嘘。』をやってください」「あのなぁ、今日これが終わったらなぁ、一緒に焼き肉に行かへん?…嘘。」時間がないってかなりサクサクすすめてるのに『…嘘。』の間の取りかたはきちんとしてくれて最高かよ土屋佑壱!と悶えました。

・「ランディやってください」「にんにんっ☆」

・「土屋佑壱に改名してなにか変化はありましたか?」「うーん、確かに名前を変えた時に狸御殿が決まったり、そういう色々は、なんかあった」

・「ゆっこときーちゃんが見たいです」

黄「もー、きーちゃんまたトイレに行ったでござるよ!あっ、もしかして、妄想のしすぎでござるか~!?きーちゃん!きーちゃん!(客席後方にいるきーちゃんに対して)妄想のしすぎでござるかっ?」

赤「(驚いた表情から状況を飲み込んで)(てへぺろ☆)」

・「大樹っちゃんとショートコントをしてください」

赤「どーもどーも」

黄「お、おう!どうしたの、今日は」

「ちょっと、あのー、用事があって!」「そっか。あっ!?なんか、あごについてるよ」「えっ!とってとって」「うん」「思いきりとって」「あーあー」「いてっ!!ってそれホクロだよ!」「「ありがとうございましたー!」」

いんぷろ。またやってくれないですかねぇ…。

・「手放したくないものをください」

黄「手放したくないもの!?えっえっどうしよう、スマホとかだめだよな」

赤「土屋、毛髪!!毛髪あげろ!!」

「毛髪!?いいけど、いいけど一本ってむずかしい…抜きすぎてもあれだしさぁ…!」結局一本を抜いて持っていた結果、要りませんと言われてタオルハンカチをあげてました。客席も「もらっても困る」「何に使われるかわからないから怖くない?」とざわざわしてたから、そりゃあね…。

・はまさんからは恋ダンスのリクエスト!客席からは「ながやんも!」という声がありましたが、ながやんは俺はアシスタントだからって遠慮してました。主役がだれなのか、自分の立ち位置を考えて行動をするところがとても素敵だなぁながやん…。恋ダンスでは「指の混ざり」のところで野次が飛びました。わかる。土屋さんが踊るとあそこめっちゃエロい。指使いがエロすぎて完璧でずるい。もっと見たい。


・抽選会は一先ず終了し、大樹っちゃんにもハンドマイクを渡し。

黄「特別ゲスト、佐野大樹さんです!」

赤「…ともだち○こ!!」

黄「!!!!??!?」倒れこみながらもすごく笑顔だった
\フゥゥーーー!/
黄「まて!!おかしい!!そこで盛り上がるのはおかしいだろ!!」
赤「ともだち○こ!!」
黄「wwwwwwww」
\フゥゥーーー!!/\(*’ω’ノノ゙☆パチパチ/
黄「だからおかしいって!!きみたちはいま!俺のち○こをつかんだ人を褒め称えてるだけだからね!?!」
\フゥゥーー!!!!/

赤と黄と言えばやっぱりこれだよね!ここらへんから客席も酔ってきて、わりとやりたい放題だ!すごくたのしい!

・赤「土屋さん、お誕生日おめでとうございます。今日は、サプライズゲストをお呼びしてます!」
森山さんが客席後方から登場。笑顔で客席とハイタッチしながらステージに向かい、ステージに上らずまた客席へハイタッチにもどる。ハイタッチした森山さんの手はとても冷たかった。
黄「長いよ!練り歩きの゛練り゛が長いよ!時間おしてるって言ってるじゃん!」

・赤「森山栄治さんです!森山さん、お誕生日おめでとうございます」
青「…えっ、俺?」
赤「あwwちがうwww」
黄「俺だよ!!(笑)」
青「えー、土屋宴会物語にお越しのみなさん、おめでとうございます」
黄「俺だよ!!土屋の会だよ!!」
・青「わっしーも来る予定だったんだけどね。来られなかったのでプレゼントを預かってきました」
黄「え…超ファミマの紙袋なんだけど(笑)」

「うん」

「コンビニで紙袋にいれるものって、あれしか浮かばないんだけど」

「うん、うん(笑)そうだよね(笑)普通ビニールだよね」
「コンビニで紙袋にいれる、透けると困るものって、コンドームしか浮かばないんだけど」\直接言うなよ/
「うん。だから、わっしーはちゃんと、プレゼント用なので見えないように紙袋にいれてくださいってお願いしたんじゃないの?(笑)」
「そっか。プレゼント用にね、うん、うん…?(笑いながらも納得してない顔)」
「どうぞ」
「えっ、これほんとにわっしーから?」
「!?、ほんとにって、!?、どういうこと!?ww」
「いや去年とか、妹からの手紙って言って、全然、森山さんからの手紙だったから」
「あーーちゃんとわっしーからです。見てみて。」
「…あーー!!これ俺普通に好きなやつだわ!!」
(会場、どんなアダルト系なのかざわつき)
マジックスパイスレトルトカレー!!これはねレトルトカレーのなかでも優秀、ほんと優秀。え、俺、前にわっしーにもらったやつをそのままわっしーにあげたことあるんだけど、そういうことかな??あいつこれ食べたいのかな!?」
「あーあるかもね!どうだろう!?伏線かも」
「じゃあ一応、8日にこのままもってくわ」

・「そしてもうひとつ、あなたの大切な人からも預かってきました」

「えっ!?だれだ」
「あなたに縁のある人です。」
「まさか!?いやでも…」
「心当たりありますか?」
「心当たりっていうか…」
「とっても忙しい人です。どうぞ開けてみてください」
・渡された袋の中身は、パニッシュメンバーカラーの手編みのスヌード。
「すげー!!」
「本日は来られないということなので、映像もお預かりしています。」
しかしなかなか映像がうつしだされない。
「これリハないじゃん?だからね、もしかしたら映像が流せないかもっていうのもその人に言ってあるの。スマホからパソコンに移すところまではできたんだけど、もしかしたらだめかもって」
・映像に写し出された、手編みスヌードの作り主はわっしー。稽古で忙しい中、夜中に編んでいたそうです。客席もメンバーも「かっこいいなわっしー!」とざわつき。
・赤「わっしーが、俺が手編みマフラーとか編んだら気持ち悪くて面白くない?って言うから、それアリだよって。あいつ(土屋)は絶対使わないと思うけど、絶対捨てられないから。」

黄「うん。捨てられない。これは要らないボックスには入れられないね」「わっしーのかっこいい一面を見ることもできて、嬉しかったです」

・青「こんな時間に新宿をぶらぶら歩いたの久しぶりだよ!ゴールデン街とか行って、なんもやってないなーって。大樹っちゃんから「おしてる」ってメールがきたから、まだか、ってまたぶらぶらしてさー。「もう来ていいと思うよ、土屋(楽屋に)こないだろうから」って言われて、きたけど、たかしが「いや土屋さんちょくちょくくるよ」っていうからまた廊下にでてさー!ずっと、ずっと聞いてて!大樹とショートコントとか、たかしと大樹っちゃんと三人でハグとか、すっげえ面白そうなことしてるし!!超うらやましかった!」

 

・その後は、土屋さんが各テーブルを五分くらいずつまわって話す時間。山手線ゲームをしたり、一人一枚写真をひいて「せーの!」で一斉に見たり。わたしは九十九里浜での初日の出写真でした。写真それぞれに直筆でタイトルと名前が書いてあって、何百枚も現像して書くの大変だったろうな。「楽しみたい」「楽しんでほしい」という気持ちに感謝しきりでした。「それはねー、こないだのロケのやつだね!」とか自然体の笑顔で話してくれる姿に触れてまた土屋佑壱が好きになってしまった。某女優さんに酒をかけられるくらい下ネタをやりすぎながらも活動してくれていて、こういうイベントを開いてくれてありがとう。

・抽選にあたったので隣に座ったんだけど、あれだけ汗をかいていたし体温の熱気を感じたのに、ぜんっぜんくさくなかったのどういうことなの…カルビとかを食べないからなの…?

・大樹っちゃんや森山さんも酒を片手にテーブルをまわってくれました。ながやんは「俺はいいよー」って遠慮してた(多分ここらへんで帰った?。興味深い話を聞けたり、こんなことして!っていう要望を直接話せたり、距離が近いっていいですね。森山さんってギラギラしてるイメージがあったんだけど、全然そんなことなくて、大変気さくて話しやすい方でした。ところで森山さんの今の髪型めっちゃセクシーで似合ってるしいつもに増してかっこいいとおもう。

・待っている間、ステージではTTTやデートイン土屋の映像を流してくれてました。TTTでは土屋讃頌を歌ってるときに客をはねさせたりしてて、10年経ってもやってること変わんないですね!さっきやりましたね!って同じテーブルの人と笑いながら話せる時間が幸せだった。今回は一テーブルに9人がけで、10年以上前から応援してる人や最近好きになった人、いろいろな人がいて、みんな違うけどみんな土屋がすきなんだな。わたしも土屋がすきだなぁってすごく思った。一番こわかったファン同士の優劣(ファン歴や参加回数での見下し・レッテル貼りとか)を感じずに穏やかに楽しむことができたことはなによりも幸せだなと思います。同テーブルの皆様に感謝です。ありがとうございました。

・各テーブル毎に土屋さんとの集合写真撮影

 

・そこそこ酔っぱらった大樹っちゃん「いま土屋はトイレに行ってます。時間が大丈夫な方は、残っててください。土屋から一言が、あります。あのー、俺もね、今日見てて、ちょっとみんなと座って話したりもしたんだけど、この空間がね、すごくいい会だとおもいました。この雰囲気は土屋だからなせることというか、パクるところたくさんあるんだなって(客席から笑い)いや!それはパニッシュとしても、思いました。そんな土屋さんから、すごい言葉が、いや!俺なにも知らないから、こんなこというと土屋に怒られるかもしんない!けどきっとすごい話です。土屋さんどうぞ」

・黄「ありがとうございました。今日はね、本当に、懐かしい話をした席もあったし、みんなに支えられているんだなっていうのを感じました。リーダーはD-roomでボロ泣きしてましたけど。僕も前に宴会物語でボロ泣きして話せなくなったことがね、あって、あんなのは二度とご免だ(笑)」「ほんとに、ずっと昔から応援してくれてる人も、最近になって、あーーー、なんだ、なんていうか…なんかわかんないけど土屋を好きになっちゃったって人も。(客席から笑い)…おい、おいなんだよ。笑ってるじゃんかよ。笑うってことはそういうことだろ!思い当たる節があるんだろ!?(笑)」

・「これからの仕事も新しいことができると思うので楽しみだし、年内にTTTもやりたいし。なんか、最近、ひとりでなにかしたいというか、なにかを支配したいっていうか(客席、ざわつきから徐々に笑いへ)お?笑うところじゃないぞ?支配。支配、支配してるだろ。あっ、これが仕切れてないっていうのか!」「えーと、なにか俺一人で世界観をつくる、朗読や読み聞かせとかもそうだとおもうんだけど、そうではない、結局は演劇なんだけど、物や光や音を使わずに、どこまで表現できるんだろうか、ないものをあるように見せられないかとか、そういうことに興味があって。漠然としたものだからわからないと思うんだけど。そういうのを、ひとりで、TTTとかでやれたらいいなって考えてます。」

・「実は時間が本当になくて、会場を延長しました!しましたが、それでも時間がギリギリです!」

完全に酔っぱらった大樹っちゃん「延長代ひとりいくら払えばいいのー!?」

「それはいいです、けっこう、それなりにするんで!」

\フゥゥゥー!!!/\かっこいいー!/

・「来年も(土屋宴会物語を)できたら、100パーセントではないけどできたらいいなと思ってるので、できたら!来年も、きてくれるかなー!?…なんかそこでマスクして酔っぱらったおっさん(大樹っちゃん)がおー、おー!!って言ってるの!!こわい」

・コールアンドレスポンスで客席を煽っておいて「時間!時間がおしてるから!」って迷惑そうに腕時計をさすネタを天丼する土屋、すき。

 

自分で「構成が甘い。こんなにできるわけない」と言う内容を、カットせずすべてやりきるところがすきです。大樹っちゃんやながやんを始めとして、周囲にほどよく甘えて支えられてるところを見ると、それが土屋さんの人間としての魅力なんだろうなと思いました。わたしはどちらかというと「なんか好きになっちゃった」人間だし遅刻魔とか酒のやらかしとかはいかがなものかと思ってる(どうか自滅だけはやめてくれと願ってる)けど、そういう憎めない人柄も好きになってきていてほんとこれ以上惚れさせるの勘弁してくれってなっています。めちゃくちゃ楽しかったです。悩んでる人、とりあえず参加すればいいと思う。わたしはこれからも無理をしない範囲で参加したいです。TTT実現するかどうか楽しみ~!

推しが笑顔で飯がうまい話

本当の年の瀬に、今年の夏ごろから書きたかった話を2016年を振り返ってという名目で書こうと思います。

 

今年はわたしの大好きなグループやユニットが節目の年を迎える一年でした。

まずは*pnish*。パニッシュと読みます。四人組の演劇ユニットです。結成15周年ということで、初めてハピパニという結成記念日お祝いイベントに参加しました。ハッピーバースデーパニッシュ、略してハピパニ。

土屋佑壱推しなのでどうしても目線は彼に釘付けになってしまうんだけれど、ステージでスポットライトをあびてダンスをする彼の姿がとても格好よすぎて、あぁこの空間に立ち会えてよかった、としみじみ考えて泣きかけました。かっこいいんだわ、やっぱ、ステージでスポットライトをあびて笑うそのキラキラした姿が。あの笑顔がたまらなく好きなんですわ。仕事を半日休んでスーツのまま都内までかけつけて良かったと思った。出来る限り、一日でも長く、ステージに立つ姿を見ていたいと本当に思った。ダンスが終わる頃にはメンバー全員の息があがってしまい、適当な言葉で観客を笑わせて盛り上げるところも好きです。

お祝いイベントならではの、過去作品で登場したキャラクターがかわるがわる登場したり、過去作品の曲やダンスもあったりの盛りだくさんな内容にもうるっときました。もともと涙もろいんだけど最近は特にひどいです。あの、詳細はファンの人にしか伝わらないんですけど、小学生の格好をしたメンバーが初音ミクのオリジナル曲にあわせて踊るやつがあるんです(おっさんが小学生の格好ってどういうことだよと思われるかもしれませんが、パニッシュは定期的に小学生の格好をして「ともだち○こ!」とはしゃいだりします)。あれでね、わたしは泣きました。初めて観に行ったファンイベントで踊っていたダンス。当時、午前授業が終わってすぐに、制服のまま青山円形劇場にむかいました。初めて四人と握手をして、握手をしたその手を見つめながら劇場を出ました。想像よりも背が高かった大樹っちゃんのサイズ感や、全力だった森山さんの肌が汗でテカっていたこと、わっしーの「ありがとう、本当にありがとうね」という声と目のあたたかさ、緊張しすぎて土屋さんの顔をほとんど見られなかったのにきらきら眩しかったこと。ロビーでセインカミュさんを見かけたことも覚えてる。

そういうものすごく思い出深い公演の中でも、特に初音ミクの曲にあわせたダンスが印象的で。あれから7年経った15周年の今日、もう一度見られたこと。わたしはずっと彼らが好きだったんだなぁ、これからも好きだなぁとおもって、盛り上がる観客のなか一人でさめざめ泣きました。

在宅ファンだった期間を含めたって彼らが活動している約半分の時間しかファンをしていないけど、確実に歳を重ねている四人の、ダンス終盤になるにつれて息があがって振り付けがぜんっぜん合わない酷さに本人らが笑ってしまう程度にはおっさんな四人が一緒にステージに立っていて、それを見られる「現在」があることのありがたさ。とんでもないことです。

 

もうひとつは、TEAM NACSの20周年。これはね、あんまり説明しなくていいかなと思うんだけど、北海道の演劇ユニットです。彼らの所属するoffice CUEが二年に一度、北海道で開催しているイベントがあります。通称ジャンボリー。今年初めて参加しました。

そこで、メンバーの音尾さんが作詞作曲をした「ぼくらのキセキ~five goes on~」という歌が披露されました。ナックスの今までの公演タイトルを歌詞に織り混ぜた曲。タイトルを織り混ぜながらも、グッとくる歌詞で。歌う五人の後ろには、彼らの大学時代からの写真が流れるわけですよ。それで「あの日の空をまだ覚えているだろ」「ぼくら五人 心ひとつだから」とか歌われるわけですよ。もうね、泣くじゃないですか。泣かないわけないじゃないですか。わたしがナックスを好きになったのはパニッシュより最近の話だし、本公演も見に行けていません。それでもDVDで見た過去作品の映像が脳裏に浮かんでは消えていって、今のメンバーが五人みんなで大きなステージに立って目の前にいる。自分も、前回はパソコン画面越しに参加していたイベントの空間に「いる」んですよ。これってツイッターでよく見かける言葉を使えば「まじ尊い、やばい、むり、まって」。

ちなみに20周年を振り返るイベントでもこの歌が披露されて、わたしはまた泣かされました。そんな歌詞が見られるリンクを貼りたいところなんですが、うたまっぷとか問題無さそうなところには不二先輩しかいなかったのでみなさんご自身で探してください。あとCD買ってください。

 

ほかにも劇団BQMAPが25周年を迎えたり(舞台に見事な御輿が登場して驚きました)、いろいろありました。

わたしが2016年に強く実感し続けてきたことというのは、「好きな物事の現在があることのありがたさ」なんですね。えぇ、よくある話です。わたしは最初からありがちな話をしています。

特にパニッシュは本人たちがことあるごとに「ここまで続くと思わなかった」「真剣に解散しようと考えていた」と口にする機会が増えているので、15周年は本人達にとってもすごいことなんだなぁと思わされます(不仲だったことを話すようになったということは、現在はそこまで深刻じゃなくなったんだと思いたい)。ナックスだって公演の度に「解散スレスレの大喧嘩」をしてきているわけだし。そのほかにも怪我や病気、ライフイベント等、活動をやめる(やめなければならない)タイミングは日常生活にごろごろ転がっている。それはファンである私たちだって同じことで、ファンをやめなきゃならなくなる出来事がいつ起きたっておかしくない。それをギリギリのところでなんとか避けながら、やっと現在がある。これって奇跡みたいなことだと思うんです。月並みな言葉ですけど。すごいことだなぁと思うんです。

好きなものがいつまでもそこにあると思っちゃいけない。好きなものをずっと楽しめると思っちゃいけない。ある日突然なくなってしまうかもしれない。ある日突然嫌いになってしまうかもしれない。

だからこそ「今」が尊くてありがたくて泣いてしまうし、「未来」を語ってくれる頼もしさにも泣いてしまう(「ナックスは80歳になったら解散する、それまでは続ける」「僕はとにかくメンバーとの縁を切りたくない、ナックスを続けることだけを考えてきた」という森崎リーダーと洋ちゃんの言葉はずるい)。好きな気持ちを実感させてもらえることはとても幸せなことです。

 

なのでわたしは2017年もたくさんの好きな物事を楽しみたいし、好きな人たちが一日でも長く活動を続けられるように、私生活を犠牲にしない範囲でファンをやっていこうと思います。

そろそろ風呂にはいって、蕎麦を食べようかな。