寿限無

やぶらこうじのぶらこうじ

茶漬けになってきた話

わたしはローカルヒーローが好きでちょくちょく会いにでかけています。この記事はその発端になった静岡県発祥のローカルヒーロー「茶神888(サジン ハチジュウハチヤー)」に初めて会いに行った時のレポをぷらいべったーから移管してきたものです。2014年11月10日に投稿して今日まで94viewをいただきました。ありがとうございました。

そもそもハチヤーさんがどんなローカルヒーローなのかについてはこちらのまとめをご参照ください。

togetter.com

わたしは当時、この騒ぎを「なんなのwwどういうことなのwww」とヒィヒィ笑いながらツイッターで見ていました。その衝撃が「会いたい」という気持ちに変わることに時間は必要ありませんでした。運良く静岡県内の出動があることを知ったわたしは「会いに行かなきゃ…後悔するなら会ってから後悔しなきゃ…」という強い衝動と謎の行動力に身を任せて生まれて初めて静岡へ足を運んだのでした。

 

***

 

初めてLHショーを見たグリで、初めてのハチヤーさんで、最初で最後の壁ドンでした。
その記念でグリレポ。レポというよりメモ。
すこしでも楽しかったのが伝わって、興味を持ってもらえたら嬉しいな、ぐらいの。
なんの欲もなく「会いたい」な初めてを忘れないための。

【レポが長いので感想だけはじめに】
とてもとても楽しかったです。恥ずかしかったけど、それよりも「楽しかった」のでびっくりしました。「まさにその時間」を「楽しむ」なんて、頭真っ白でそんな余裕無くなると思っていたから。前後にお話ししたスタッフさんの話しやすさや親切さも緊張をほどいてくださったんだなぁと思います。
ハチヤーさんの誘導のうまさ、面白さ、「お見事」でした。完璧じゃないですかあれ。そのスキル欲しい。
ぜんぶひっくるめて、素敵で、とっても楽しかったです。ありがとうございました。


【グリはじまったよ】
両手を広げて「誰でも歓迎ですよ。抱くぞ。」なハチヤーさん。ショー後のLHグリが初めてだったのもあり、勝手が解らないのと勇気が無いのとで少し離れてグリを見てました。同じような方が数人いました。
男性とツーショ撮った後に「もう一枚!もう一枚!ねえもう一枚撮って!」と大主張して、やる事が男性への顎クイって、さっそくかー!本当にそういうの好きですね!笑いました。他人のグリ撮影はいけないと思って全力肉眼レフ。アイフォンを奪って自撮りしようとしたけどガワのせいでうまくタッチができず、結局「無理だわ」と返すの、何かしでかそうとするわりには諦めはやいんだなぁって笑いました。
とにかく、なにかしでかそうと思いついたことは実行してるご様子。かわいかった。


【インフルさん出てきたよ】
面白い人だなぁ、とハチヤーさんを少し離れて見ていたら、テントからインフルさんご登場。
「下手の方から客席を一周するのかな、来るかな」とちょっと見ていたら視線がかちあった。「わ、視線があった」としっかり解ったけど、そのまま視線外されてスルーされるんだろうなと思って行動を起こさずにいたら、何故かずんずんこちらへ向かってくるインフルさん。「え、なに!?」と動揺して一歩ひく。じ、とカメラを見られた(ような気がした)ので、ほかに一眼系カメラ持ってる人いないしそうかこれか、と、「撮ってもいいですか…?」と聞くと「いいぞ」とのことだったのでカメラを構えるも、ポージングも特に無いようでどこがシャッターチャンスなのかわからず、悪役相手にハイチーズとも言えず、なんとも言えない感じでワンショ撮影。思い出すとじわじわくる。
インフルさんがショーに登場した瞬間の感想が「なんてきれいな体つきなんだ」だったのと角があるから大きく感じる背に感動しながら、「どこから見てるんだろう…」とか考えつつ、へらへら笑いながらインフルさんを見るわたし(多分、この時だけじゃなく始終へらへら笑ってました、楽しくて)。お話ししたかったけどなんて声かければいいかわからなかった。
そしたら、いきなり背中をぐいぐい押して前に出される。今までもキャラに背中を押されたことは何度かあって、その一番はパンチートロメロミゲルフニプロフランシスコクインテロゴンザレスさんなのですが、それ以上のけっこうな力。思わず「え、え、え!?なんですか!?」と聞くも当然返事はありません。
あれよあれよという間に、ハチヤーさんグリ待機の最前。コーンを越えてる。
ショーの時には中に入っちゃいけないコーン。超えたら次にグリする人みたいになってるコーン。
「なんで、え、まさかばれてた、それ見かねて、わざわざハチヤーさんのところに?」と優しさに感動しながら振り返ったらもうほかのところにすたすた歩き去っているインフルさん。
ハッキリせず、うじうじしているオタクが迷惑だっただけかもしれないけど。キャラに声をかけられないでいるときに背中を押してくれる存在って、本当にありがたいのに。なのに、お礼も言えず、どうしたらいいかわからなくてその後もしばらく突っ立っていた私はインフルさんのせっかくの気遣いを無駄にしていた。ごめんなさい。ありがとうございました。


【グリしましたよ】
テント前に物販ができているのに気付いたのでとりあえず買いに。
値段の5%が活動維持費にまわるらしい抹茶ラテ、五箱くらい買ってこうと思ったら卓上に三箱しかなくて驚くわたし(書きながら何度驚けばいいんだよと呆れます)。
スタッフさんに「これだけですか?三箱買って平気ですか…」って聞いたら「えっあっはい!在庫ありますので!」と驚かれる。そんなに買うの!?みたいな。確かに前の人は1箱しか買ってなかったけど!いやでもせっかく千葉から交通費かけてきたからたくさん飲みたいしできるだけお金落としたい!!ガチャガチャとどっちのほうが活動維持費にまわる割合高いのか教えてもらいたいくらいです!!


 買い終えた頃には三組くらいグリ待機列ができていたので、壁ドンハンカチを手に並びました。
男性スタッフさんにカメラを渡すと「うわあ高いカメラ(落とさないようにしないと)」とすこし身構えられる。(逆に私は一眼勢が一人もいなくて驚いたんだけど舞浜に慣れすぎたのかなぁ…。)
 「いらっしゃい」みたいに両手を広げて迎え入れてくれるハチヤーさん。思い返すと、グーフィー相手なら間違いなくその両腕の中へハグしに行ってたけど、さすがにそこまでの発想はできなかったです。
そのままツーショ撮ってもらう時は「わぁどうしよう今ハチヤーさんの隣に立ってる、わあいわあいツーショだ!」って楽しかった。わりと冷静だった、と思いたい。

    スタッフさん「あれーハチヤーさんどうしたんですか、遠いですよ~?^^」

「!?!?スタッフさん何言ってるの!?」と動揺するわたしの頭を、ハチヤーさんが両手で、がしっ、と、掴んだ。掴まれて、そのまま、頭がごっつんってなった。ごっつん、て。
(頭を掴まれる前に、まず肩を抱き寄せられています。肩を抱き寄せた手が移動して、そのまま頭にがしっと。)(今思うとちょっと離れてるだけで「どうしたんですか」って、すごい言葉ですね。)
驚いた時の口癖「ひえええ」が出てた気がする。ひええ近い、近い、頭がぶつかっている、なんだこれ、ひえええ。人って意味わからないと楽しくなってくるんですね。すごく楽しかったです。ローアングルで撮るスタッフさんを見て「なぜツーショをローアングルで?」と疑問を抱くくらいの余裕はまだありました。ハチヤーさんのローアングルがかっこよかったですスタッフさんありがとうございます本当にありがとうございますかっこいい。

    スタッフさん「じゃあ壁に移動しましょうー」

「壁に移動しましょう」という言葉がおかしくて笑う。多分、人生で初めて耳にする言葉だし、これからも無いと思う。
ハチヤーさんが鞄を持ってくれようとしたのを「あ、大丈夫です置きます;;;」と断ったくせに置こうとしたら雨で濡れていて慌てるわたし。当たり前だショーの寸前まで雨降ってたんだから。
結局「じゃあ僕が持ちますよ」とスタッフさんが持ってくれました。望遠レンズ入ってるしでそこそこ重いのにごめんなさいスタッフさんありがとうございます…感謝してもしきれん…。
 壁に前に立ったらさくさく壁側に押される。見事に、手際よく。広い会場のはずなのにハチヤーさんしか見えなくなってくる。「え、え、これどうしたらいいんですか…!」ってスタッフさんに助けを求めたら笑顔で「なすがままになってくださーい^^」。なすがままって。なすがまま。え、ええ…それアドバイスになっていない…!!
 そうこう戸惑っているうちにも左手をとられ壁にあてられ、ハチヤーさんの顔は近づくし、もうこれなんださらに意味わかんないぞ!?さきほども言いましたが意味わからなさすぎると人って楽しくなるみたいで、もうそれはものすごく、すっごい楽しかったです。
 「ハチヤーさんが何かに気付いた」ことは解りました。顔に手が近付いて、ほっぺを触られて(?)なんだろうと探っていたら律儀にめがねをずらしてくださり。あ、忘れてたことに気づいたんですね。かわいい。(グリを見ていて学びましたが、眼鏡族の眼鏡をずらすのがテンプレのようです)。
眼鏡をずらす。ただそれだけですが、いっぱいいっぱいのこちらは相手がちょっと動くだけで何をする気なんだと動揺して、ぐるぐる考えるけど、相手の行動より先に答えがわかるわけないです。ハチヤーさんの顔が目の前にあるし。頭まわんないよ。

 顔をそらしていたらほっぺに手をあててハチヤーさんのほうを向かされたり顎クイされたりでずっと「ひええええ…」と言いながら、ずらしためがねにガツガツあたってくる音がシュールで笑ってしまうという楽しい状況。「近いとかじゃなくて接触事故起こしてますけど!どこまでもはちゃめちゃだな、この人!」とか思ってた。
 自分でもどうしてそこまで気が回ったのかがわからないけど、手首をもたれたり放置されてたりな左手に気が付いたらハチヤーさんの広げた手が重なっていたあの感じ、「あ」って思いました。気付いてしまったあの瞬間が一番恥ずかしかったような気がする。「楽しい」がなくて「恥ずかしい」だった。
 それと同じくらい恥ずかしかったのが、めがねにガツガツあたりながら、ハチヤーさんの顔が写真撮るための角度固定じゃなくて、右から左から、両方からくるんですよ。あの動きが疑似キスみたいですごく恥ずかしくって「沸騰しそうだぜええ!」でした。楽しむ余裕なかったもの。
 あ、わたしはガチ恋勢ではありません。

 「な、長くないですか…もうよくないですか…」とギブアップ発言をするもスタッフさんまだ撮ってる。右に移動してまで撮ってる。長い(でも写真データ見ると30秒くらいしか経っていないんです、びっくりですよ。信じられない、嘘だろ。)。 背中に回される左手。ひ、ひえええ。
 やっと終わった、と安心しながら、さびしいような、でも楽しかったけどどうなってたのかまったくわからない不思議な感覚。もう少し長かったらダメだったなあ、楽しむ余裕無くなってた。そのタイミングもまた絶妙ですね。
 ちゃんとめがねを直してくれるハチヤーさんは紳士でした。直そうとしてくれるのに「あ、ありがとうございます、大丈夫です」って断っちゃうあたり私はどこまでも相手の気遣いを無駄にする人間だなぁって、思います。しにたい。ごめんなさい。

 その後は撮ってもらった写真データを見る勇気も出ず(きっと酷い顔をしていただろうから)、ふらふら島田駅付近を徘徊してました。通報されなくてよかった。
 帰りの新幹線でおそるおそるデータ確認したら予想以上にいろんな写真を撮っていただいていて、本当に、スタッフさんすごい。こんな素敵なフォトキーできるようになりたい。

 以上です。長い。ここまで読んでいただいてありがとうございます。
とにかく、とにかくたのしかったんだ…楽しめたのはいろんなひとのおかげです…静岡までの行き方を助言してくだった人、トイレの場所を教えてくれた市の人、茶神888スタッフさん、たくさんの人ありがとうございました。
最初で最後の壁ドンだって思うとつよくさみしかったけど、でもそれ以上にたのしい思い出になりました。行ってよかった、ほんとうに。語彙力がほしい。

壁ドン後、最初のツイートが「ううううわああああああ」だったのは心情をよく表していると思います。