寿限無

やぶらこうじのぶらこうじ

推し香水を注文しました

scently(https://scently.jp/)で推し(の概念)香水を注文しました。推し香水を謳う業者がいくつかある中で、容量が10mlで丁度いいこと、香りの解説書がついてくること、オタクを理解しているシステムと権利関係のガイドラインがしっかりしているところが安心かつ素敵だなと思い、scentlyさんにお願いしました。オーダーシートから推しの解釈を読み取り、自社香水から最適な香りを、解説シートとともに届けてくれます。

香水自体はまだ届いていませんが、オーダーシートの作成がすっっごく楽しかったので記事に残します。利用規約に従って特定のキャラクター名を伏せています。お察しください。

 

【イメージカラー】黒、赤い薔薇色、石膏の白

【セクシー度】4(かなり感じられる)

【性別と年齢】男性、30〜40代、誕生月不明

【一番似合う飲み物】ワイン

【重視するのは】キャラクターの再現度よりも普段遣いできるもの

イメージカラーは解説シートの縁などを彩ってくれます。薔薇が出てくるシーンってほとんどないのに仮面に添えられがちなのなんでだろうね!セクシー度は海外版も日本上演も例のナンバーの色気は並ではないということで4に。飲み物は血のワイン樽や地下の爆薬のイメージでワインにしました。香り=姿がないのにそばに感じられることが彼にぴったりだなと思い注文に至ったので、普段遣い重視にしました。概念の再現度が高くてもドキツイ香りがきたら楽しめなくて悲しいし…グッズにも実用性を求めるタイプのオタクです。

ちなみに性別欄にナチュナルに「人外」という選択肢があったのでオタク丸出しにしていいんだなって安心できました。カップリングも頼めるので異種カップルもいけるということですね。最高。

【世界観やキャラクター、人物の背景】

舞台は1880年代のフランス・パリのオペラ座。彼は、生まれたときから骸骨のような醜い顔を理由に母親にさえ愛されなかった。常に白い仮面で顔を隠している。華やかな舞台とは対象的な、侵入者を拒む罠が仕掛けられた地下通路の先に住んでおり、作曲に没入している。

人に姿を見せることはない。オペラ座の支配人や踊り子に恐がられている。

彼は10代のソプラノ歌手に歌を教え、「お前だけがわたしの音楽を完成させることができる」と自分のために歌うことを要求する。彼女が成功をおさめた日には、楽屋に一本の赤いバラを贈る(この花言葉が的確)。

彼女が亡き父がおくってくれた「音楽の天使」だと喜ぶほど、魅力的な声をしている(その歌声に催眠術をかけられたようにうっとりと深く陶酔するほど)。仮面を剥がれて素顔を見られた時には、ひどく取り乱し激昂する。

彼はこのソプラノ歌手を手中に収めようと画策するが、彼女の幼なじみである子爵(美青年の貴族)が現れたことで計画が狂ってしまう。子爵には「悪魔」と呼ばれている。

彼女の心を引き留めるため、音楽の天使あるいは亡き父として彼女に語りかけるが、いずれも子爵によって阻止される。強い嫉妬心と復讐心を抱いた彼の行動は、人の命を省みないほどに過激さを増し、ソプラノ歌手も彼を恐れるようになる。

物語の終盤、彼はソプラノ歌手によって大衆の面前で仮面を剥がれる。追い詰められた彼は、彼女を強引に地下に連れ去り、「わたしがこうなったのはすべてこの顔のせいだ」「私と結婚して子爵の命を救うか、子爵を選んでここで死ぬか選べ!」と迫る。ソプラノ歌手は音楽の師と崇めた彼の哀れな姿に涙し、彼にキスし、抱擁する。

幼少期から求めていたもの=母性的な無条件の愛を与えられた彼は抱きしめ返すこともできず子供のように泣いてしまう(その涙がとてもきれい)。すっかり覇気を失い、彼女を地下から解放する。助けに来た子爵と手を取り地下を後にする彼女の後ろ姿を最後まで見送ったあと、彼は一人で地下の闇の中に消えていく。

ストーリーの説明よりもっと自己解釈マシマシにしたほうがいいんじゃと自分でも思いましたが…ストーリー自体が好きだし…ストーリーはつまり彼なので…。ペルシア人の友人の話をいれるか悩みながら、概念として感じたいのは彼の歌声だなと思い、ミュージカルをベースに削ぎ落としました。シャンデリアとか出来事の詳細も削ぎました。他のキャラクターの説明は割愛したけど、ソプラノ歌手のBGSはもうすこし書けばよかったなぁ。お互いに親を求めて同調している、愛か恋か依存かわからないところに艶を感じている想いを載せられなかった…。

【第一印象の性格と内面に秘めた性格】

第一印象としてまわりが受ける性格

・堂々としていて自信家、怖いものなし。プライドが高く、完璧主義で口うるさい。すべてを自分の思い通りにしようとする。相手を従わせる力がある。

・ずっと聞いていたくなるような甘く美しい歌声で相手(ソプラノ歌手)を意のままにしている。歌っている姿がとてもセクシー。

内面に秘めた性格

・歌声で相手を引き込む時はかなり必死に頑張っている。

・彼のインナーチャイルドは、母親にさえ愛されなかった深い悲しみをずっと抱えていて、母性的な愛を与えられることに憧れている。自分は誰にも愛されるはずがないという悲観の諦めと、なぜ自分だけがこんな運命なのかという怒りが同時に内在している。

・素顔=コンプレックスに触れられそうに(至近距離に近づく、凝視されるなど)なると途端に怯む。仮面をつけていないと自信を失い、弱々しくなる。

【イメージしたい希望の香り】

楽家として秀逸な才能をもつ彼の歌声を感じたいです(聞いているとなぜかうっとりと安心して、ずっとその声に包まれていたくなるような、芯と色気がありゆったりとしています)。その声が聞こえなくなると彼が抱えた問題(愛を求めている、悲しみ)が見えてくる、そんな香りを体験したいです。

これね〜〜ほかのキャラクターから見た印象と私の第一印象とどちらで書くか難しかったです。癇癪持ちって書くか2時間くらい悩んだ(最終的にはミュージカルベースで考えたら地下のあれは負の感情からきている怒りなので癇癪とはちょっと違うかな〜と削除した)。基本的に紳士的な口調っていうのは書いたほうが良かった気がする。

 

自分はそのキャラクターのどこに重きをおいているのか、それを全く知らない人にどうやって表現して伝えるのか考える時間はとても楽しかったです。特定の演者ではなく様々な媒体が合わさったイメージを書き出したつもりでしたが、今見ると「あれあれあれーー?」という気持ちになるからふしぎ!歌声の音圧を伝えるために「エネルギッシュ」「力を感じる」って入れたほうがよかったかな…でも彼の歌声にうっとりしていく彼女が好きだから強調するならこっちだよな…というような一人押し問答を永遠と繰り返していく作業とてもたのしい。それぞれ999文字まで書けるし調香師さんも情報量が多くて困ることはないと思うからみんなも恥を晒そう!

2〜4週間で届くそうなので、そろそろかな?個人的予想だと、トップにカルダモン(スパイスの王様でピリッとした香りが自信家っぽいし、花言葉が「隠れた美点」「燃える想い」)とか、ラストノートにベチバー(地下の闇の中に消えていくので、根っこのスモーキーな感じ)とかかな〜〜と思っています。ベンゾイン(安息香とも呼ばれて、甘く心を穏やかにさせるあたり歌声っぽい)とかラベンダー(花言葉が「静寂」)きても死ねるな〜!どんな香りが届くか想像して考えている時間も楽しいです。楽しみすぎて毎日メールボックス確認してます。